秋学期の試験期間に入る。年度末が近いこともあり、ゲラが各方面から届く。
さて、先週末は東京大崎の立正大学で会議があり、出席する。会議の前に五反田の南部古書会館に立ち寄り、即売展に参戦し、以下の2冊を購入。
○秋田雨雀『雨雀自伝』(新評論社、1953年)
○柏木隆法編『大逆事件の周辺─平民社地方同志の人びと』(論創社、1980年)
会議終了後、荻窪のささま書店へ。
○柏木隆法『千本組始末記』(海燕書房、1992年)
○伊藤之雄『京都の近代と天皇』(千倉書房、2010年)
○斎藤勇『日本共産主義青年運動史』(三一書房、1980年)
○酒井哲哉『近代日本の国際秩序論』(岩波書店、2007年)
等を購入。
「──大正のころ、アナキストの大杉栄と兄弟分の盃を交わした侠客がいた──おぼろげだが、私が昔読んだ本にこのような主旨のことが書かれたものがあったように記憶している」との魅力的な書き出しで始まる『千本組始末記』は、京都市右京区の千本三条で材木運送業を営んだ千本組荒虎親分、笹井三左衛門の三男として生まれた笹井末三郎(1901~69)の生涯を綿密な取材で明らかにしたルポルタージュ。力作。
アナキズムといえば、「今日の現代芸術に至る日本の前衛芸術の歴史には、社会思想との関わりで問うならば、……アナキズムがずっと底流に流れていたのではないか」との仮説を提示し、それを小川芋銭、望月桂と黒耀会、三科、プロレタリア美術、シュルレアリスム、モダニズム建築、戦後の前衛芸術を分析する中で検討した足立元『前衛の遺伝子──アナキズムから戦後美術へ』(ブリュッケ、2012年1月)を新刊書店で購入。東京から京都に戻る列車の中で一気に通読。
諸々のペーパーワークを丁寧に行いつつ、2月は原稿執筆強化月間としたい。

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