映画『ドキュメンタリー頭脳警察』を観ることができるだろうか?
土曜日だが、出勤し、報告の準備をはじめ、諸々の作業を行う。
ところで、去る11月7日、京大西部講堂で映画『ドキュメンタリー頭脳警察』(監督は瀬々敬久)が上映された。残念ながら、研究会のため、観ることができなかった(翌日には、FLOWER TRAVELLIN' BAND、リザード、遠藤ミチロウらとのライヴもあったのだが、これも行けなかった。残念)。
また、このドキュメンタリーの公開とともに、ニューアルバム『俺たちに明日はない』も発売され、心ひかれる。映画は現在、東京の渋谷で公開されており、順次、各地で公開されるようだが、何とか、もう一度、京大西部講堂で上映してくれると嬉しいのだが。
頭脳警察の結成は1969年だが、60年代の日本のロックの極点たるジャックスの貴重な音源を、数ヶ月前に入手した(といっても市販されているもの)。
若松孝二の映画『腹貸し女』のサントラ盤である(映画の公開は1968年3月だが、映画用音楽テープからリマスタリングされ、2008年10月に発売された)。
この音楽を担当しているのが、ファーストアルバム『ジャックスの世界』(1968年9月)を出す前のジャックスである(ただし、この音源はこれまでにも1986年の『REALIZATION』等を通じて公表されているが、今回、7曲の未発表曲を収録してCD化されたので、ありがたい)。
解説の湯浅学氏が述べるように、初期ジャックスの代表曲がほとんど網羅されており、カーナビーツやテンプターズのコピーも入っている。映画のシーンのためのインストもいい。68年2月3日に収録されたスタジオ・ライブからなり、当然、レコードとはアレンジが違う。湯浅氏が解説の結論部分で、(このサントラ盤の)「生々しいジャックスに打ちのめされる」と書いているが、本当にそう思う。
若松孝二が1994年に発表した映画『エンドレス・ワルツ』は、阿部薫と鈴木いづみをモデルにした稲葉真弓の小説が原作だが(映画の阿部役は、町田町蔵だった)、『鈴木いづみ×阿部薫 ラブ・オブ・スピード』(文遊社、2009年8月)も、数ヶ月前に買い求めた。丁寧に編集されており、内容も充実している。「速度が問題なのだ」。鈴木いづみの名言。
頭脳警察、ジャックス、若松孝二、阿部薫、鈴木いづみと並べると、今が2009年だということとの落差を感じるが、<1968年>ブームの現在だからこそ、2000年代における彼・彼女らの表現のアクチュアリティや影響性を考えてみることも意味がある気がする。




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