Tuesday, 20 November 2018

4回生ゼミ合宿

 去る11月18~19日は京都市右京区のあうる京北(京都府ゼミナールハウス)で4回生ゼミの合宿。
 卒業リポート(いわゆる卒論)の提出締め切りが1ヶ月後の12月20日のため、その追い込みのため、合宿形式で指導を行う。
 全17名の卒業リポートの草稿(5章中、4章まで)を事前にゼミのMLにアップし、それを事前に全員が読み込んたうえで(という約束で)、合宿に臨んだ。
 合宿では自分の卒業リポートの要旨を発表し、それについてゼミ生3名が質問やコメントをし、ゼミ生間で質疑応答をしたのち、私がコメントする、というやり方。
 ふだんの授業ではじっくりと指導する時間がないが、合宿ではじっくりとコメントすることができた(ただ、それでも時間が足りなかったが)。
 テーマは自由なので(ただし、質問紙調査やインタビュー調査などを行い、オリジナル・データを集め、分析することが条件)、ヴァラエティに富んでいる。
 ゼミ生たちが取り上げているテーマは、以下の通り。
 SNSとファッション、美容整形、Eスポーツ、高校野球、ZOZOSUIT、若者の消費行動、「スクールカースト」、東京ディズニーランドとインスタグラム、若者の結婚観と結婚支援、地域に対する若者の帰属意識と地域間移動、SNSとファッション雑誌、転売問題、スポーツNPO、化粧とジェンダー、祖父母と孫の関係、高齢者の社会参加と孤立など。
 今年度は学生の頑張りもあり、また、卒業リポートの添削をこまめに行ってきたので、順調に執筆が進んでいる学生が多く、どのレポートも読みごたえがあった(ただし、17本を丁寧に読み込むのは大変なのだけれども)。
 よい研究を手間暇かけて行うことで、クオリティの高い学術論文を完成させる。そのことで得るものは多い、と思う。
 ゼミ生たちのラストスパートに大いに期待したい。
 自分の原稿も早く仕上げなくてならない。。。

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Saturday, 17 November 2018

『カミとホトケの幕末維新』の刊行

 岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新――交錯する宗教世界』(法藏館)が刊行された。目次は、こちらで見ることができる。近世と近代を架橋するというコンセプトの本で、内容が大変充実している。一人でも多くの方にお目通しいただければと思う。
 私は「コラム 明治は遠くなりにけり――明治仏教史編纂所のこと」を執筆させていただいた。
 なお、本書の刊行を記念し、現在、丸善京都本店で連続講座(全4回)を開催中である。
 その第1回目(11/10)に、編者の桐原氏と一緒に登壇させていただいた。「「幕末維新」とは何か?」というテーマで、私からは「京都の神仏分離・廃仏毀釈」についてお話しさせて頂く(何とかその責を果たし、一安心)。

 今後、以下のスケジュールで実施される。

 第2回(11/17) 「黒衣の維新志士たち」登壇者:岩田真美×桐原健真
 
 第3回(12/01) 「伊勢神宮の明治維新」登壇者:ジョン・ブリーン×林 淳

 第4回(12/07) 「本屋と仏像の明治維新」登壇者:引野享輔×碧海寿広 

 魅力的なテーマと豪華な登壇者である。ご来場いただけると、幸いである。

 さて、この10~12月はとにかく忙しい。
 今週末はゼミ合宿(4回ゼミの卒論追い込み合宿)、来週末から国内と海外出張があり、今月〆切の仕事も複数ある。紅葉をめでる余裕が欲しいところ。
 しかし、しいていえば、日々が充実していると言えなくもない。現在取り組んでいる編著や単著も早く公刊できればと思う。

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Thursday, 01 November 2018

コンソーシアム京都

 11月である。
 10月は(も)多忙を極めた。第53回浄土宗滋賀教区檀信徒大会でのパネルディスカッションへの登壇(10/11)、第25回仏教系大学会議のパネルディスカッションでの発表(10/12)、丸善京都本店でのイベント「 <日本宗教史>をアップデートする!」への登壇(10/20)、インフォーマルな研究会での発表(10/27)と続き、乗り越えることができるかどうか不安があったものの、何とか11月を迎えることができた(登壇の際には数多くのみなさまにお世話なり、深謝申し上げます)。
 ところで、昨日(10/31)、3回ゼミ生たちが12月中旬に開催される「第14回京都から発信する政策研究交流大会」のための発表論文の送信を無事に終えた。これは大学コンソーシアム京都が主催するイベントで、京都にある大学の学部生・大学院生がさまざまな分野(環境・経済・文化・地域・福祉など)の視点から、都市の課題を解決するための政策について研究発表をする場。
 今年は、「次世代への祭りの伝統継承―京都府南丹市美山町上げ松の事例―」と「神社が担う地域社会での役割―京都市左京区の三宅八幡宮の事例―」というテーマで2班が発表に臨む(ただし、選考がある)。
 私の担当する3回生ゼミは政策提言がゼミ活動の目的ではないのだが、緊張感あふれる他流試合の貴重な機会なので、毎年、参加している。
 すでにエントリーは終えており、発表内容をA4二枚の論文にまとめて提出する締め切りが昨日だった。
 ゼミ生たちは地域や神社のみなさまのご協力を仰ぎながら、フィールドに入り込み、7ヶ月にわたり調査・研究してきた成果を論文としてまとめるのだが、私との間で何回もの修正作業を行い、ようやく完成に至る。
 それにしても、この時期はいつも修羅場である。毎年、締め切り日の夜にピザやお菓子を食べながら、作業をするのが恒例化しているのだが、今年は締め切り日前からゼミ生たちが私の研究室で熱心に作業を行った結果、充実した発表論文を提出できた。選考が通れば、よいのだけれども。。。(自分の原稿も仕上げなくては)

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Monday, 08 October 2018

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 連休だが、出勤し、仕事(大学も授業日の確保のため、通常通り)。
 9月末に原稿を1本(50枚)、10月初めに原稿をもう1本(60枚)入稿。
 先週末、ようやく4回ゼミ生17名の卒業リポートの添削を何とか終える(2章までを夏休みの課題として提出してもらっていた)。
 今週は登壇するシンポジウムが2つあり、乗り越えることができるどうか、息たえだえの日々である。

 そうした中、京都のライブハウス磔磔で行われたeastern youthのライブへ。
 「エモーショナルで文学的なパンク・ロック」(by 宮崎敬太)と評される音楽性。
 今回は、結成30年目を迎えた全国ツアー「極東最前線/巡業~石の上にも三十年~」の一環で、最新の曲から過去の代表曲までが演奏された(「月影」「踵鳴る」がとくによかった)。
 「旅は続く」。eyの吉野寿氏がよく語る言葉であり、「浮き雲」(今回、演奏された)や「荒野に針路を取れ」の歌詞の一節でもある。
 自らの研究歴を省みても、大学院入学から、今年で27年目を迎える。四半世紀以上、研究をしていることになる。
 「旅は続く」。この言葉を反芻しながら、僕も日々を過ごしている。

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Monday, 24 September 2018

『現代思想』「総特集 仏教を考える」の刊行

 連休だけれども、いつもの通り、出勤し、原稿と校務(4回ゼミ生の卒論の添削。学生の文章力向上のため、全17名の文章の赤入れ)。さすがに、構内は閑散としている。
 さて、9月28日(金)、『現代思想』2018年10月臨時増刊号「総特集 仏教を考える」が刊行される。昨年2月の「総特集 神道を考える」に続く宗教特集号。
 400頁を超えるボリュームで、とても読みごたえのある重厚な一冊になった。
 私は、林淳先生、近藤俊太郎さん、碧海寿広さんとの「討議 いまなぜ近代仏教なのか」に参加した(夏休みに私の研究室で収録を実施)。2時間半に及んだ議論が本文3段組み、34頁(!)にわたって掲載されており、近代仏教研究の到達点や不充分点、これからの課題が存分に語られている。
 また、私はこの討議に呼応する内容の論考「仏教が(日本の)寺院から出て行く―近代仏教研究の射程」も寄稿している(タイトルは「仏教の近代化とは、仏教が(日本の)寺院から出て行く過程だと言ってもいい」という吉永進一テーゼにもとづくもの)。 
 この夏季休暇中は(短いものも含めて)計6本の原稿を書いたのだが、そのうちの1本(もっと書き上げげなくてはならないものがあったのだが)。
 来月は登壇する機会が複数回あり、引き続き、原稿もあるので、(体調には留意しつつ)さらに気を引き締めて日々を過ごそうと思う。

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Monday, 17 September 2018

京都市左京区の三宅八幡宮秋季例大祭

 去る9月15日、京都市左京区上高野にある三宅八幡宮秋季例大祭で、3回生ゼミ生たちがフィールドワークを行う(私も途中から参加)。「八幡様」を訪れた見物者や関係者の方々にインタビューを行うとともに、祭りの設営や後片付けに関わらせていただく参与観察を実施した。
 「子どもの守り神」として有名な神社ということもあり、小さい子ども連れの家族が多かった。また、自治会やPTAを含め、地域の各種団体も祭りの運営に協力しており、地域の中の祭りという特徴が感じられた。
 ゼミ生たちの調査・研究にご協力賜りました関係者のみなさまに心より御礼申し上げたい。

 今年の3回ゼミは、美山の上げ松を調査した美山班と、この三宅八幡宮の秋季例大祭を調査した三宅班に分かれているが、両班ともこれで祭りのフィールドワークが終了した。今週から始まる秋学期では調査結果の分析を行い、研究発表会に参加するとともに、調査報告書を作成する。その成果に期待されたい。

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Monday, 10 September 2018

日本宗教学会でのパネル「戦後日本の宗教者平和運動のトランスナショナル・ヒストリー」終了の御礼

 去る9月9日(日)、京都の大谷大学で開催された日本宗教学会第77回学術大会でパネル「戦後日本の宗教者平和運動のトランスナショナル・ヒストリー」を実施しました。登壇者は、以下の通りです。

(1)坂井田夕起子(愛知大学国際問題研究所)
「戦後の日中友好運動と中濃教篤―日中仏教交流懇談会を中心に―」
(2)永岡崇(大阪大学)
「世界連邦主義と大本―前進と捩じれの平和運動―」
(3)塚田穂高(上越教育大学)
「核廃絶と日本宗教―ICANとSGI・WCRPの関係を中心に―」
(4)一色哲(帝京科学大学)
「戦争とキリスト教─肯定・協力の構造と抵抗のネットワーク─」

 私は司会とコメントを担当。
 聴衆は20名弱で他のパネルと比べると、決して多くはありませんでしたが、各報告の内容は大変充実しており、フロアとの質疑応答もとても有意義なものになりました。
 発表者のみなさま、お疲れ様でした。お集まりいただいた聴衆のみなさま、誠にありがとうございました。
 このパネルは、共同研究「戦後日本の宗教者平和運動のトランスナショナル・ヒストリー研究」の成果の一環です。この共同研究は今年度が最終年度なので、年度末の成果の取りまとめに向け、尽力したいと思います。
 なお、パネル前日の個人発表では、第9部会を聴講。午前から午後までの全14本の報告はすべて近代仏教に関するもので、さながら、近代仏教部会と呼んでもよいほどでした。若手研究者の興味深い報告が多く、今後が楽しみです。
 パネル終了後は、先斗町で若手研究者、中堅研究者、ベテラン研究者、新聞記者、私の8名で学会の打ち上げ。頷き、笑い、感心し、楽しいひと時でした。

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Thursday, 30 August 2018

南丹市美山町の上げ松

 例年のことではあるが、今年の8月も皆勤賞だった。平日は毎日勤務し、原稿の執筆に勤しみ、週末は研究会という日々だった。
 ただ、8月18~20日に、3回生ゼミの学生7名と一緒に京都府北部の南丹市美山町を訪れた。伝統行事の上げ松のフィールドワークのためである(今年の3回生ゼミも「京都の祭りをフィールドワークする」のテーマで共同調査を実施しており、今年度は15名のゼミ生が美山を調査する美山班と、京都市左京区の三宅八幡宮を調査する三宅班に分かれている)。
 京都市北部の北山から丹波、丹後、福井の若狭にかけての山村では、「松上げ」「オオガセ」「サンヤレ」「タイマツ」などと呼ばれる夏の松明行事が現在でも行われている。「これらの火の祭礼は、基本的には京都の愛宕信仰にもとづく火伏せの行事」である(八木透「愛宕信仰と松明行事」八木編『京都の夏祭りと民俗信仰』昭和堂、2002年)。
 美山の「上げ松」もこの「愛宕信仰にもとづく火伏せの行事」の一環だが、さらに広く捉えれば、静岡県以西で行われている祭礼行事「柱松」としても位置づけることができる(小畑紘一『祭礼行事「柱松」の民俗学的研究』岩田書院、2018年)。
 ちなみに、愛宕信仰とは京都市の北西にある愛宕山に祀られる愛宕権現を中心とした信仰であり、愛宕山はもともと修験道と関わりが深く、中世後期からは火伏せの神、境界を護る賽の神として広く信仰されてきたという。そうした愛宕信仰に根ざした火祭りの民俗行事が、京都では北区の雲ヶ畑、左京区の花背八桝・広河原・久多、北桑田郡京北町小塩、そして、美山町の鶴ヶ岡地区の盛郷・川合・殿、友井地区の芦生の4地区に伝わっている。
 今回、私たちは鶴ヶ岡地区の殿の上げ松を参与観察の手法で調査させていただいた(準備から運営、後片付けに関わらせていただきながらの調査)。
 美山町の上げ松は、例年、8月24日に行われている。しかし、殿では諸事情により、今年から日程が変更になり、8月19日の日曜日に開催された(他の3ヶ所は24日に行われる予定だったが、台風のための、中止)。
 この上げ松は、高さ17メートルもの燈籠木(とろぎ)に「もじ」と呼ばれる大傘がついており、この「もじ」に向けて、地域の住民たちが火のつけられた松明を投げ入れるという行事である。この燈籠木の先につける「もじ」は竹を一本一本割いて丁寧に作られるのだが、その「もじ」作りに始まり、完成した「もじ」を燈籠木に括りつけ、空に向けて建てる作業にも参加させていただいた。重労働ではあったが、一つ一つの手作りの作業を手伝わせていただき、学生も私も大変勉強になった。
 そして、午後8時、松明を「もじ」に向けて放り投げる「神事」が始まった。男子学生たちは特別の許可を頂戴し、実際に松明の投げ入れを体験させていただいた。かなりの高さに「もじ」があるため、通常、松明が「もじ」に届き、中の松の葉や花火に点火するまでは数時間かかるとのことだったが、今回は10数分で松明が「もじ」に届いた。「もじ」はゆっくりと燃えていき、火に包まれた燈籠木が倒れ、上げ松は終わった。
 あっという間の時間ではあったが、民俗行事を体感させていただく貴重な体験となった。
 今後、ゼミ生たちはさらに調査・研究を続け、その成果は研究大会で発表し、報告書にもまとめる予定である。
 鶴ヶ岡振興会のみなさま、殿の住民のみなさま、大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。

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Thursday, 16 August 2018

『日本宗教史のキーワード』の完成!

 大谷栄一・菊地暁・永岡崇編『日本宗教史のキーワード――近代主義を超えて』(慶應義塾大学出版会)が完成しました!
 本書は、京都大学人文科学研究所での共同研究「日本宗教史像の再構築」(2014~16年度)の研究成果です。
 51名の執筆者による53のキーワード解説を中心に、編者による「座談会 日本宗教史像の再構築に向けて」、「日本宗教史を知るためのブックガイド」から構成されています。
 今月(8月)下旬には書店に並ぶ予定ですので、どうかご注目下さい!

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Wednesday, 15 August 2018

終戦記念日とお盆

 左大文字保存会の「護摩木志納所」。
 戦争で亡くなられた国内外の方々、有縁の亡くなられた方々にご冥福を祈念申し上げたい。

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