Thursday, 01 May 2008

近世と近代

080501a  短い原稿を一本仕上げ、ほっと一息。
 それにしても、事務仕事に精力を注いでいると、なかなか原稿を執筆するための頭の切り替えが難しい(というのは言い訳なのだが)。
 ところで、先日、共同研究プロジェクト「仏教から見た前近代と近代」に参加するため、京都の国際日本文化研究センターへ。
 日本の研究者のみならず、海外の研究者の参加も多く、日文研らしい国際的なプロジェクト。
 プロジェクト・メンバーのひとりである西村玲氏の労作『近世仏教思想の独創─僧侶普寂の思想と実践』(トランスビュー)を数日前に読了していたので、ご高著の内容について直接、ご教示をいただいた。
080501b_5  本書を通じて、近世と近代の関係をどのように考えるか、近世における近代的なるもの、近代における近世的なるものの問題について、様々な示唆を得たが、松田宏一郎『江戸の知識から明治の政治へ』(ぺりかん社)は、(政治思想史からのアプローチであるが)この問題を考える上で、大いに参考になりそうである。
 近世と近代の関係の問い直しは、近代に成立した学問の存立基盤の問い直しにもつながるという気がしており(実際に最近の諸分野の研究動向にはそうした根底的な問い直しが見られる)、「近代仏教史研究」のあり方を考える上でも、こうした問題意識は不可欠だろう。
 こうした論点も、今月末に参加する国際シンポジウムで発表してみたいと思う(その報告原稿も早く完成させねば)。

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Tuesday, 29 April 2008

真宗の方へ

 連休中も出勤し、仕事。
 学会の準備以外にもやらねばならないことが多い。
 しかし、意を決し、先日の日曜日、休みを取ることにして、愛知県内の碧南市と岡崎市へ行く。ただし、純然たるオフというよりは、研究関係の調査旅行である。

080429b_2   まず、碧南市の清澤満之記念館へ。
 この記念館は、清澤満之(1863~1903)がその晩年を過ごした真宗大谷派寺院・西方寺(満之の妻の実家)の一角にあり、2004年に開館した。
 スタッフの方に、展示品(日記「臘扇記」の復刻版等)を解説いただき、また、満之の書斎(写真)や逝去した部屋も見学させていただいた。

「自己とは他なし、絶対無現の妙用に乗託して、任運に法爾に、此の現前の境遇に落在せるもの、即ち是なり。」「臘扇記」

 次いで、同じ碧南市にある、哲学たいけん村無我苑へ。
 これは、無我愛運動を行った伊藤証信(1876~1963)の無我苑があった場所を、ご遺族が碧南市に寄付されて建立された施設。
 証信はもともと真宗大谷派で得度し、真宗大学(現・大谷大学)で満之に学び、満之の葬儀の際、学生代表として、弔辞を読んだ人物。満之とは強いつながりがある。
 施設自体は、展示ギャラリー、瞑想スペース、リラクゼイション・ルームからなる瞑想回廊、市民茶室、研修道場等によって構成されている一種のテーマパークだが、肝心の証信に関する資料は、展示室の一角にあるだけで、満足せず、施設を後にする。残念。

080429c そして、名鉄で、岡崎市の岡崎市立美術博物館へ。
 目的は、(『中日新聞』の全面広告を見て気になっていた)特別企画展「三河念仏の源流 ―高田専修寺と初期真宗―」を拝見するためである。
 充実の展覧会だった。
 親鸞直筆の十字名号や書簡、高田専修寺関係の資料等、見ごたえがあった。
 満之のいた西方寺は地域の名刹だが、その背景に、こうした三河念仏の伝統があったことを確認できた。

 かなり無理なスケジュールではあったが、真宗の伝統と近代に関する施設や場所をめぐることのできた一日となった。
 本当は、大浜騒動(明治初年の廃仏毀釈に対する真宗僧侶と門徒の反対運動)の関係地にも行きたかったが、それは次の機会にしよう。

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Friday, 25 April 2008

2つ目の山を越えて

070425a 学内の緑がまぶしい時期になった。
 学術大会の準備は、まだまだ続く。
 今日、何とか、2ndサーキュラー(プログラム・要旨集、ポスター他)を印刷所に入稿。1stサーキュラーに続く大きな山を越える(発送は連休明け)
 とりわけ、プログラム・要旨集の編集作業は細かい作業で、かなりの時間を費やし、校正を重ね、終えた。作業中は、Fishmansの『宇宙 日本 世田谷』を聴きながら、心を落ち着けつつ、作業する。
 さらに越えるべき山は多いが、当初計画したスケジュールを順調にクリアできているので、何より。実行委員一同のチームワークのよさのおかげなり。

 ところで、昨日、前研究員のKさん、新研究員のNさんご夫妻、GPSSスタッフのHさん、僕の5名で、歓送会を行う。
 最初、九州・沖縄料理の芋んちゅで、初かつおのタタキやゴーヤーチャンプルー等のお料理と黒糖焼酎をいただく。
080425b_3  二次会は、お気に入りのThe Cafe/eat salonへ。
 白ベルギー・ビールが大変美味で、何本も賞味。少し飲み過ぎた(遅くまで、みなさん、失礼しました)。
 
 まだまだ、学術大会の準備は続くが、頑張ろう、と誓いを新たにした。

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Wednesday, 23 April 2008

懇話会のお知らせ

「科学・こころ・宗教」懇話会シリーズ

今回は、京都大学こころの未来研究センターの吉川佐紀子先生と、船橋新太郎先生をお迎えします。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日時: 2008年5月9日(金) 午後5時~7時
場所: 南山宗教文化研究所 2階会議室
講師・演題:
 船橋新太郎氏(京都大学こころの未来研究センター教授)
  「前頭連合野からみた人のこころ」

 吉川左紀子氏(京都大学こころの未来研究センター・センター長)
   「表情とこころ:心理学のアプローチ」

               
参加費は無料です。
参加を希望される方は、大谷(mail)まで、ご連絡ください。

南山宗教文化研究所(所長:ポール・スワンソン)
466-8673 愛知県名古屋市昭和区山里町18 南山大学内
プロジェクトHP:こちら
プロジェクトblog:こちら

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Friday, 18 April 2008

死に関する新刊2冊

080418_6  学術大会の準備は、まだまだ続く。
 本日は、1stサーキュラーの発送作業。事務局スタッフ一同で取組み、無事に終了。
 まずは、ひと山越える。
 しかし、まだまだ大きな山越えがあるので、気が抜けない。

 以下、ご恵贈いただいた死に関する新刊2冊。

 ○佐藤弘夫『死者のゆくえ』(岩田書院)
 ○中村生雄・安田睦彦編『自然葬と世界の宗教』(凱風社

 後者では、同僚の寺尾寿芳研究員が、「自然葬の源流をキリスト教に探る」を執筆されている。
 死生観は、(成果は少ないものの)自らの研究テーマの一つであり、今年度の非常勤の演習のテーマでもあるので、この機会に、大いに学ばせて頂こうと思う。

 来月、海外のシンポジウムで発表させていただく予定だが、その報告原稿を執筆する時間がはたしてあるのだろうか、と不安になるが、なんとかしよう。
 試練の時は続く。

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