近世と近代
短い原稿を一本仕上げ、ほっと一息。
それにしても、事務仕事に精力を注いでいると、なかなか原稿を執筆するための頭の切り替えが難しい(というのは言い訳なのだが)。
ところで、先日、共同研究プロジェクト「仏教から見た前近代と近代」に参加するため、京都の国際日本文化研究センターへ。
日本の研究者のみならず、海外の研究者の参加も多く、日文研らしい国際的なプロジェクト。
プロジェクト・メンバーのひとりである西村玲氏の労作『近世仏教思想の独創─僧侶普寂の思想と実践』(トランスビュー)を数日前に読了していたので、ご高著の内容について直接、ご教示をいただいた。
本書を通じて、近世と近代の関係をどのように考えるか、近世における近代的なるもの、近代における近世的なるものの問題について、様々な示唆を得たが、松田宏一郎『江戸の知識から明治の政治へ』(ぺりかん社)は、(政治思想史からのアプローチであるが)この問題を考える上で、大いに参考になりそうである。
近世と近代の関係の問い直しは、近代に成立した学問の存立基盤の問い直しにもつながるという気がしており(実際に最近の諸分野の研究動向にはそうした根底的な問い直しが見られる)、「近代仏教史研究」のあり方を考える上でも、こうした問題意識は不可欠だろう。
こうした論点も、今月末に参加する国際シンポジウムで発表してみたいと思う(その報告原稿も早く完成させねば)。






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